2023.10.07. 大阪府学生科学賞に出展しました(53期 地学1班・地学2班)。㊗最優秀賞受賞!

本年度、「大阪府学生科学賞」に、本校からは2点(いずれも地学分野3年生)を応募しました。

「大阪府学生科学賞」とは、府内の小・中・高・支援学校の生徒・児童から科学研究作品(論文・記録ノート・製作物等)を募集し、優れた作品の表彰を行うとともに公開展示を行うことにより科学教育の振興を図ることを目的に実施されている企画であり、最優秀作品6点については、読売新聞社主催の「第63回日本学生科学賞」中央審査に応募することとなっています。

今回、地学1班(地質班)が最優秀賞「堺市長賞」、地学2班(防災班)が最優秀賞「大阪府教育委員会賞」を受賞しました。最優秀作品6作品のうち、2点を泉北高校で占めることになります。11月11日に読売新聞大阪本社にて表彰式が行われます。また、日本学生科学賞の中央審査に進みます。

 

※研究作品名

「白亜紀の地層から堆積環境を探る ~白亜系和泉層群における浅海相の発見~」:

地学1班(地質班 藤崎寛之・前原幸和・阪本悠真・氏家真央)

最優秀賞「堺市長賞」

 

「泉北高校周辺の防災学的研究 ~都市河川・石津川の地形と地盤を考える」:

地学2班 (防災班 森野憩・高橋美結・平野友里・峯野いず美・山口結羽)

最優秀賞「大阪府教育委員会賞」

 

 

担当教員のコメント:

地学1班については、一見離れている淡路島の地層の研究を地質調査・岩石処理・データ解析などをコツコツと授業時間だけでなく放課後までかけて行い、仮説の検証を行うことができました。何度も外部発表に挑戦し、努力が形になったことは担当として嬉しいです。50期生が研究していた白亜紀末の大阪府貝塚市の地質のつながりを見るために淡路島の堆積環境はどうだったのかを調べることから始めましたが、当時は現在よりも進んだ温暖化の時代であり、過去を知ることから未来を考えるという視点を持って研究に取り組むことができたことは研究の意味を考える上で、よかったのではないでしょうか。

地学2班については、52期生から引き継いだ形の研究であり、単純に地域周辺の災害を防ぎたい!という気持ちから始めた研究でした。学校のすぐそばを流れる石津川の地形を過去の地形図との比較から、また地盤を企業から借用したボーリングデータから考え、フィールドワークでの調査での気づきをまとめてくれました。今回の2学期中間考査の直前までまとめの作業をコツコツと行い、研究に向き合ってくれたことが最終的な成果に結びついたと思います。地道なデータ集めを行う中で方向性を見失うこともあったとは思いますが、苦しい作業過程が結果に結びついたという成功体験を得てくれたことがとても嬉しいです。今後の自信にしてほしいと思います。

 

この行事は、校長ブログでも紹介されています。