令和元年度 サイエンス部の活動紹介

科学系クラブ サイエンス部の活動

平成18年9月に13名でサイエンス同好会が発足した。SSH事業が校内に浸透していくとともに、平成20年度からは正式にサイエンス部として認められ、活動を継続している。

ビオトープ池のプランクトンの継続観察・・・本校の校内には平成17年9月末に完成したビオトープ池があり、サイエンス同好会の結成前から数名の生徒が、ビオトープ池の生物観察や環境条件(水温・pH・水位など)の測定に加えて、定期的にプランクトンを採取して観察を続けてきた。今年度で15年目となるが、それらの結果を「大阪府生徒研究発表会」でポスター発表したり、「私の水辺泉北交流集会」でも口頭発表を行っている。

SSH通信の作成・・・SSH通信は、本校生徒や保護者などへのSSH事業の広報のために、平成18年度より発行しているもので、B4判で両面印刷とし、総合科学科の全生徒と本校を見学する中学生や関係者に配布している。初年度は教員が執筆したが、平成19年度以降はサイエンス部のメンバーが広報委員となってテーマの選定・執筆分担・原稿の執筆を行っている。部員たちが企画・執筆を担当し、SSH事業の取組の紹介と、それに参加した生徒としての感想をまじえた生の声を伝えてもらっている。

サイエンス部合宿の実施・・・今年度は夏季休暇中に、和歌山県下津の白崎海岸で合宿を行った。1日目は、灯火採集や天体観測を行い、2日目は池ノ島の海岸で海岸生物の採集や観察などフィールドワークを行った。

校外での研究発表・・・大阪科学技術センターで開催される「放射線セミナー高校生サマースクール」に毎年参加している。この催しは平成24年度から行われており、各校が「放射線」に関するプレゼンテーション能力を競うもので、本校サイエンス部は第1回から毎年参加している。大阪府立大学の先生方から事前指導も受けて、スライドを作成して発表を行ったが、一つのテーマについて深く調べて、参加する高校生に分かるように発表することはよい経験となっている。

学校祭文化の部での展示・・・文化祭では、小学生向けの科学実験を行ったり、DNAモデルの販売などを行い、科学的なアプローチを行って、来場者に興味関心を引き起こすことができている。

各種科学教室の講師・・・様々な科学教室において、参加者の小学生や中学生に実験の指導を行っている。参加者にどのように伝えるかを考えることによって、プレゼンテーション能力が高まっている。もちろん、参加者には好評で喜ばれている。

第二回サイエンスツアーの企画運営・・・本校では、サイエンスツアーを二回実施している。第一回サイエンスツアーについては、夏休み中に一泊二日で東京方面で実施。これについては教員で計画立案実施している。第二回サイエンスツアーについては、サイエンス部が企画運営を行っている。主におもに、近畿圏で日帰りの研究施設などを見学する企画である。この企画では、参加者の人たちが喜んでいるのはもちろんであるが、自分たちが企画側に回ることにより、計画したことをどのように運営すると参加者に喜んでもらえるのか、という視点も学ぶことができている。