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2021年度サイエンスツアー(福井・滋賀)2日目
- 2021/8/3
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本日は伊吹山でのフィールドワークでした。弁当をホテルで受け取り現地へ向かいました。途中、雨が激しくなってきました。
山頂に通じるドライブウェイの入り口で本日の講師の伊吹山ネイチャーネットワークの方にバスに乗っていただき、山頂の駐車場を目指します。本当にまわりは真っ白です。
雨風がひどく(霧による視界不良、雨、風速10m程度の風、加えて雷注意報も発令されるほど)、残念ですが予定を変更して頂上を目指すのはやめて、駐車場のまわりの植物を観察することにします。
この向こうには琵琶湖が見えるのです、などと説明を受けての記念写真。
さて、雨の中ですが観察開始です。
まずは、伊吹山を代表するシモツケソウ(赤い花)を観察します。
山頂では一面に咲いているはずです。その後、サラシナショウマやキリンソウ、コオニユリ、オオバギボオシ、ヤマホタルブクロ、シシウド、ミヤマトウキ、カワラナデシコ、ヒメフウロ、クガイソウ、ノリウツギそして、花は咲いていなかったですが、トリカブトを見つけることもできました。毒で有名な植物です。
雨の中でも綺麗な花々は咲いてくれています。こころがホッとするひとときです。説明をしっかり聞いて、写真撮影を頑張りました。素晴らしいです。いろんなことを学ぼうとする意欲が。
本当に雨風の中でしたが、観察することができました。
生徒たちは引率教員からの「必ずフィールドワークの際にはカッパを用意すること!傘はダメ」と事前指導で指導された理由を身をもって知ったことと思います。
今、日本で本当に問題になっているシカ被害の話も聞きました。この伊吹山の山頂でもシカの被害がひどくて、さまざまな植物が消滅していっているそうです。今回観察できたのは、駐車場まわりのガケだったのでシカが食べずに残っていたとのことでした。
柵のある写真はシカが山頂に行かないようにするためのものです。
モリアオガエルのオタマジャクシを見てバスに戻りました。からだが雨に濡れているので、まずは体調を崩さないように暖かくして弁当を食べました。
その後、さらに伊吹山の成り立ちの話を聞き、山を降りることにします。伊吹山は山頂付近が石灰岩であり、特徴的な生き物がいます。そのひとつがイブキクロイワマイマイ(カタツムリ)です。カタツムリの種類が多いそうです。
また、この地域は昔から薬草の産地であり、『もぐさ』の実物も見せていただきました。
モグサの原料のオオヨモギは山麓の伊吹山の資料館で確認しました。
また、伊吹山で育ったイヌワシの剥製も見ました。
からだを休めるために早めにホテルに向かいます。
今晩の各班の発表が楽しみです。
明日はサイエンスツアーの最終日です。琵琶湖博物館を訪ねます。ここも楽しみです。明日はいい天気みたいです。